精日考(現代東アジアは日本が作った)

今日も文明論で以前稿「日本精神が世界を飲み込む(精日)」の姉妹編で「精日」という不可解なものを生む中国とは何なのかを考えます。

歴史学者の岡田英弘氏の往年の名著「この厄介な国、中国」(2001年、ワック、以下は同書あるいは同氏という)は真実の中国の特徴を良く捉えるていて、我々の間違ったイメージを正してくれる。本稿は同書第三章「現代中国語は日本語から作られた」の要約である。

魯迅 歴史は繰り返すといいますが、最近、中国で精日が現れ大日本帝国が注目され、さらに大量の中国人観光客が訪日し話題になっていますが、今から約百年前の20世紀の初頭に中国から魯迅等の大量の知識人や留学生達が日本を訪れ、日本文化や日本が取り入れた西洋知識を輸入し、洋務運動を起こしました。(右の写真は魯迅)

だから「現代中国語は日本語から作られた」というのはそのとおりで、何しろ現代中国語の語彙の70%が日本語であると言われているからだ。韓国も同様です。彼らは近代まで文字を持たなかったので、「現代の東アジアは日本によって出来上がった」とも言える。

1.まえがき

日本人が真実の中国を理解しないために中国ビジネスに失敗する事例が多いと言う。これは漢文が中国語であると勘違いし、中国書籍が述べることを真実の中国だと思い込むなどが原因らしい。いざ中国へ進出してみると、聞くと見るとは大違いで、彼らは攻撃性が強くかつ抜け目がないので油断すると即やられてしまい、そして撤退となる。

中国へ進出した日本人ビジネスマンの大多数が、「漢文や歴史」教育の影響を受け、それが中国であると言う抜き難い信念を裏切られ失望し簡単に敗北し撤退する例が多い。反対に欧米諸国ビジネスマンはこの誤った思い込みや誤解をもたないので、簡単には敗北しないと言う。

では真実の中国とは何かを「歴史家、岡田英弘氏」の鋭い目を通して以下に述べる。

2.漢文とは

同書によると漢文は中国語ではないと言う。漢字の特徴は表意文字であり、見て意味が理解できることにあり、言葉が異なった国や地域どうしでも漢文文書を用いれば意味が通じることにある。中国の孔子の時代、その弟子たちは言葉の異なる各国に派遣され外交文書等作成官吏として活躍したが、これは彼らが漢文で書かれた儒教の四書五経に精通し、これを用いればたとえ言葉が異なる国どうしでも文書のやり取りで用が足せるからである。

このような便利な漢文であるが、決定的な欠点が存在する。漢文は中国各地で話されている多数の言語と全く関係がない。漢文には文法さえなく、即ち、動詞や名詞等の品詞がなく、時制もなく、句読点もないので、非常に難解で白文を「送りカナや返り点」なしで読むのは至難の技、習得に膨大な努力を要し、従って、漢文は特権階級専用となっている。

このような漢文であっても、例えばエジプトの表意文字ヒエログリフのように自然な発達に任せれば、一つの文字が一つの音に対応してきてアルファベットが誕生し庶民は文字を持つことも出来た。しかし、中国の場合はその自然な発達を止めた人物が現れた。それは次章の文明停滞で述べる。

ここで少し脱線する。

よくマスコミが現役大臣や首相を攻撃するため、国会において彼らの漢字の読み違えを取り上げ、馬鹿だの無能だと非難するが、これは不当で恥ずべき行為で止めるべきだ。漢字の読み方など、政治家の実力と何の関係もない。もともと漢字とは見て意味が通じれば良いという代物なのだ。これは逆に非難するマスコミの知能の低下を心配すべき行為なのだ。

この現役首相等の不当な扱いで思い出すのが、革新系ブロガー達の安倍首相への悪口である。安倍チョンやひょん、馬鹿や魔王、等であるが、彼らの気持ちは判るが、これ等の不当な非難はかえって逆効果、悪口で彼を引き落とすことなど難しいので止めるべきで、これはブロガーの品性を疑わせる。実際の彼は馬鹿どころか超優秀、その行動力と胆力は優れ、容姿淡麗で笑顔がトレードマーク、如何なる悪政の連続であっても、国民をころっと騙せる凄腕の超売国奴政治家であり、苛斂誅求政策を推進する、我々国民にとって誠に不幸で恐ろしい存在であるのだ。

また安倍晋三が三流大学出身者であるのを馬鹿にするが、「新しい日本人が日本と世界を変える」(2017、PHP)著者で安倍支持者の日下公人氏は成蹊大学の学風を積極的に評価している。またトップのネットジャーナリスト達は殆ど無名大学出身者が占め、例えばリチャード・コシミズ氏や河添恵子氏、等だ。そして東大や京大等の有名大学出身者は見られないが、これは何を意味しているのだろうか。

話が脱線したので元に戻す。

3.中国文明停滞の要因は漢文にあり

その漢文の発展を止めた人物とは秦の始皇帝である。中国始まって以来の大帝国を治めるために様々の改革を行ったが、一番重要なのは文字の改革であった。漢文は自然にほっておけばやがて言文一致の言語が誕生することは前章で述べたが、広大な中国では多様な言語が多すぎて言語統一は不可能、次善の策として彼が行ったのが、漢文の改革であったが、これが後の中国を決定し、その発展をも阻害したのは皮肉である。

彼は、帝国の支配に必要な文書類に用いる書き言葉だけに的を絞った。まず漢字の書体を統一し、漢字の読みを決定し、数万の漢字を一挙に三千三百字に制限、民間の儒書を廃棄されたがこれが焚書であり、そして中国全土で行政上使用可能な文字システムが構築された。このシステムが秦が滅んでも後の漢へ更に次々と近代まで使用された。

当然ながらこの改革は、書き言葉と話し言葉の乖離、つまり分離をもたらし、漢文は、中国語を表記するという役割を失い、全く別の言語体系になった。つまり漢文は庶民には縁のない外国語でありごく一部の行政官吏専用であった。さらにこの文書システムには文明発展上の幾つかの致命的な欠陥があった。

ではその文明を停滞させるほどの欠陥とは、如何なるものかを次章以下で述べていく。

4.漢文とは変化を許されない言語

漢字はその性格として偏と作りを組み合わせると様々な造語が可能であり文字は放っておくとドンドン増殖する。これでは行政上都合が悪い、即ち流通が阻害される。そこで取られた対策が、テキストは儒書に限定された。これで変化の許されない言語の誕生である。儒教集団が春秋時代から力を持ち「詩経」「春秋」「易経」といった古典を神聖視し、その読み方を厳密に定めていた。どの出身地の人間であろうと、儒家同士では手紙のやりとりもひじょうにスムースであった。

この変化の許されない言語の誕生が以後の文明停滞に及ぼした影響は計り知れない。これを同書は以下のように述べている。

言うまでもないことだが、「すべからく漢文は古典を踏まえるべし」というルールは中国文明に大きな悪影響を残した。

なぜなら、古典の用例を踏まえるかぎり、どこまで行っても、それは過去の文章の焼き直しでしかない。これまで中国人が経験したことのない新しい事態が起こっても、それを正確に表現することはできないということである。あくまでも、大昔に起こったことになぞらえるしかないのである。このことが中国の発展をどれだけ損なってきたかは、計り知れないものがある。

例えば、中国思想史は春秋時代の百家争鳴以来、まったく進歩していないとはよく言われることだが、その根本にはこうした漢文の性格が大いに影響している。弟子の努めとは、あくまでも先師の文章を暗誦・暗記することであって、そこに新しい思想を付け加えたり、あるいは先師の説を否定したりすることは許されない。あくまでも古典を祖述することが中国知識人の使命になったのも、ひとえに「漢文の罪」である。

彼ら中国人はこれを2000年間続けてきたのである。我々には想像もできない今まで語られることがなかった歴史ではなかろうか。

この結果、この国は欧米列強に半植民地にされ、近代化に未だに成功していない。よく中国は脅威だ、近い将来、覇権国になると評論家が馬鹿を言うが、表面だけ見ているに過ぎない。同書の巻末に「中国は中国である限り、永遠に変わらない。中国が変わるとき即ち、近代化を実現するときは、中国が崩壊する時だ」とあるが全くその通りだ。(この段は17日に追記)

以上です。


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 このブログは天皇を君主とする日本帝国の再興(政体を天皇制へ戻す)を提案しています。
 現体制の日本に未来がなく、新「日本帝国」で真の民主主義国家として生まれ変わり、ミロク社会を実現させる。
 そして、西洋文明で破壊された地球を救う為に立ち上り、全世界から武器を撲滅して戦争をなくし、万民が平等のミロク地球社会を築く努力をすべきである。

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Author:toroco
愛知県在住、昭和15年生れ、本名:野村宏、愛知工業高校機械科卒、某エネルギー企業入社、万年平社員で定年退職、好きな分野は文明論、世界統治組織に興味を抱き陰謀論にトライ、【制作・研究等での主な参考書籍】馬野周二氏著書、太田龍氏著書、田村珠芳氏著書、ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表(アンドリュー・ヒッチコック著)、ヤコブ・モルガン氏著書、増田悦佐氏著書、竹内文書関係、エイリアンインタビュー(マチルダ・オードネル・マックエルロイによるインタビューと手記)。Twitter「明日に向かって」

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