激動アジア 北朝鮮の脅威(22)米朝首脳会談

歴史的な米朝首脳会談は本日、成功裏で終わったようです。なので、今日は連載記事はお休み、休閑話題で、米朝首脳会談を取り上げます。

米朝首脳会談 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が12日午前9時(日本時間同10時)、シンガポール南部のセントーサ島にある高級リゾート、カペラホテルで始まった。両首脳は最大の焦点である北朝鮮の非核化についての合意をはじめ、朝鮮戦争の終結に向けた合意文書に署名することを目指している。両首脳は、首脳会談の成果をまとめた共同声明を発表する見通しだ。(以上は朝日新聞:米朝首脳、一対一で38分間 トランプ氏「光栄に思う」より抜粋)

米朝首脳、史上初の会談


共同声明

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は12日午後1時40分(日本時間同2時40分)すぎ、首脳会談の会場となったホテルで、包括的な合意文書に署名した。両首脳が署名した文書では、トランプ大統領が北朝鮮に体制保証を約束する一方、金正恩氏は朝鮮半島の「完全な非核化」にむけて、断固として取り組むことを確認した。

米朝相互の信頼醸成が朝鮮半島の非核化を可能にすると強調した上で、両首脳は4点について一致した。

①米朝の両国民が平和と繁栄を望んでいることに従って、新しい米朝関係を構築する。
②朝鮮半島に永続的で安定的な平和体制を構築するためともに努力する。
③北朝鮮が朝鮮半島を完全に非核化するために取り組むとした、3月27日の板門店宣言を再確認する。
④米朝はすでに身元確認されたものを含め、戦争捕虜(POW)や行方不明兵の遺骨の回収に尽力する。
(以上は朝日新聞:米朝首脳の合意文書「完全な非核化に断固取り組む」より抜粋)

トランプの記者会見

17時頃から約1時間同ホテルで記者会見が行われ、トランプから以下のような発言があった。

・3万余人の駐韓米軍を撤兵したい。
・記者から今後もし制裁が必要の場合軍事行動を行うかの質問に「戦争行為は数百万人の犠牲者が出る。南鮮の数百万人、北朝鮮2千万人および周辺諸国等に多大の影響が発生するので慎重に対処したい」と述べた。
・朝鮮半島の非核化について北朝鮮と取引をしたい。
・多くの人たちが勝者になる合意が望ましい。
・隣国の支援が必要。
・米国の貿易赤字を何とかしたい。
・世界がより安全になることを私はやりたい。

自信に溢れた両者、やはり彼らは好取組

トランプと金正恩 私は以前稿「金正恩」において「トランプ VS 金正恩は好取組」、そして同じく以前稿「トランプと正恩」において「正恩とトランプは似ている」と述べておいたが、まさに今日の彼らは自信に溢れた千両役者、好感が持てた。特に若年の正恩は超大国の大統領と互角以上に振る舞っていて印象的、彼の今後が楽しみである。

首脳会談は以上であるが、感想等を述べる前に両者の過去の激しい応酬について触れる。

過去の正恩とトランプの応酬から首脳会談へ

朝日新聞の記事「金正恩とトランプ」が過去の両者の非難の応酬を纏めていてなかなか興味深いので、以下に抜粋する。

激しい衝突を繰り返してきた正恩氏とトランプ氏。「ロケットマン」「狂った老いぼれ」…。「言葉の戦争」とも呼ばれた状況から、どう対話に至ったのか、発言の変遷からたどる。

トランプ 金正恩氏と話がしてみたい。
(2016年5月18日、大統領選挙中、ロイターのインタビューで)

トランプ (2016年11月8日、アメリカ大統領選挙で勝利)


金正恩 大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発は締めくくりの段階。
(2017年1月1日、朝鮮中央テレビの新年挨拶で)

トランプ 北朝鮮は、米国に届く核兵器開発が最終段階というが、それはない。
(2017年1月3日、ツイッター)

金正恩 (2017年2月12日、弾道ミサイル発射)


金正恩 (2017年3月6日、弾道ミサイル発射)


トランプ (2017年3月6日、ICBMの迎撃実験に成功)


金正恩 (2017年7月4日、ICBM発射)


トランプ 金正恩には、ほかにすべきことがないのか?
(2017年7月4日、ツイッター)

金正恩 独立記念日の贈り物が気にくわないだろうが、送り続けてやろう。
(2017年7月5日、ICBMの発射成功を誇って)

金正恩 (2017年7月28日、ICBM発射)


トランプ 北朝鮮が挑発を続ければ、世界が見たことがない炎と怒りを受ける。
(2017年8月8日、記者団に)

金正恩 グアム島周辺の包囲射撃を検討。
(2017年8月8日、北朝鮮軍が警告声明を発表)

トランプ グアムに何かをすれば、見たことがないことが北朝鮮で起きる。
(2017年8月10日、記者団に)

金正恩 米国の様子をもう少し見守る。我々をこれ以上怒らせないことだ。
(2017年8月14日、ICBMミサイルを担当する戦略軍司令部を視察)

トランプ 金正恩は賢い決定をした。
(2017年8月16日、北がグアムにミサイル不発射で:ツイッター)

金正恩 (2017年9月3日、6回目の核実験を実施)


トランプ 彼らは米国に極めて敵対的で危険。
(2017年9月3日、核実験に対してコメント:ツイッター)

トランプ ロケットマンは自殺行為をしている。
米国と同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を完全に破壊せざるを得ない。
(2017年9月19日、国連演説で)

金正恩 前代未聞の横暴非道な、気違いじみたラッパを吹いた。
トランプは政治家ではなく、火遊びを好むならず者、ごろつき。
言いたいことばかりを言う老いぼれには、行動で示すのが最善。
(2017年9月21日、トランプ氏の国連演説に反発し、自ら声明を発表)

トランプ 金正恩は、明らかに狂っている。
(2017年9月22日、ツイッター)

ロシア外相、米朝は「幼稚園児のケンカ」と苦言(2017年9月22日)

トランプ (2017年11月12日、原子力空母3隻が日本海で軍事訓練)


トランプ 私は彼をチビともデブとも呼びはしないのだが、金正恩が私を年寄り呼ばわりして侮辱するのは何故だろうね。
(2017年11月12日、ツイッター)

米:北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定(2017年11月20日)

金正恩 (2017年11月29日、ICBM発射)


トランプ 小さなロケットマン。彼は病んだ子犬だ。
(2017年11月29日、ミズーリ州での演説で)

金正恩 核のボタンは、常に私の執務室の机の上にある。
(2018年1月1日、朝鮮中央テレビの新年あいさつで)

トランプ 私も同じく核のボタンを持っていて、ただ私のははるかに巨大で強力、しかも実際に機能するのだと、彼に教えてやってくれ。
(2018年1月3日、ツイッター)

平昌オリンピック、2018年2月9日~25日
平和の祭典の水面下で、米朝が接触。対話へ動き始める。

金正恩 米国と虚心坦懐に対話する用意がある。
(2018年3月5日、韓国特使団との会談で。南北首脳会談開催に合意)

トランプ 北朝鮮との対話で進展があった。世界が待っている!
(2018年3月6日、ツイッター)

トランプ 米朝首脳会談に応じる。
(2018年3月8日、訪米した韓国特使団に)

金正恩 非核化の問題は解決できる。
(2018年3月25日~28日、電撃訪中した中朝首脳会談で)

2018年3月末ごろ、CIA長官が極秘訪朝、正恩氏と会談。

金正恩 核実験中止、実験場廃棄、ICBM試射中止を決定。
(2018年4月20日、朝鮮労働党中央委員会総会で正恩氏が報告)

トランプ 北朝鮮と世界にとってとても良いニュース。大きな前進だ! 我々の首脳会談を楽しみにしている。
(2018年4月20日、ツイッター)

2018年4月27日、南北首脳会談・「朝鮮半島の完全な非核化実現」を宣言

2018年5月7、8日、再び中朝首脳会談

金正恩 全ての核を余すところなく廃棄する。
(2018年5月9日、訪朝した米国務長官に)

金正恩 (2018年5月9日、拘束していた米国人3人を解放)


トランプ 6月12日にシンガポールで金正恩氏と会う。
北朝鮮との関係は良好だ。大きな成功になると思う。
(2018年5月10日、インディアナ州での演説で)

金正恩 一方的に核放棄だけを強要しようとすれば、会談に応じるか再考するほかない。
(2018年5月16日、金桂寛・第1外務次官が発表した談話)

トランプ 2回目の中朝会談後、北朝鮮の態度が変わった。気に入らない。
(2018年5月22日、北朝鮮の声明に怒り)

金正恩 会談場で会うのか、核対核の対決場で会うのかは米国の決心にかかっている。
(2018年5月24日、崔善姫・外務次官の声明)

2018年5月24日、核実験場を爆破

トランプ シンガポールでの首脳会談は開かれないことをお知らせする。
(2018年5月24日、金正恩氏への書簡)

トランプ 金正恩氏が建設的な対話と行動を選択する時を、私は待っている。
(2018年5月24日、記者団に)

金正恩 予想外であり、極めて遺憾。我々は対座して問題を解決する用意がある。
(2018年5月25日、金桂寛・第1外務次官の談話)

トランプ とても良い声明だ。彼らは(会談を)したいし、我々もそうだ。
(2018年5月25日、記者団に)

2018年5月26日、2度目の南北首脳会談

金正恩 歴史的な朝米首脳会談に対する確固たる意志。
(2018年5月26日、再び会談した文在寅・韓国大統領に対し)

トランプ とてもうまくいっている。6月12日のシンガポールを見据えている。
(2018年5月26日、記者団に)

金正恩 朝鮮半島非核化の意志は変わらず、一貫して固い。
(2018年5月31日、ロシア外相との会談で)

トランプ 我々は6月12日にシンガポールで首脳会談を行う。
「最大限の圧力」という用語をこれ以上使いたくない。うまくやっているからだ。
(2018年6月1日、正恩氏の側近、金英哲党副委員長との会談後、記者団に)

トランプ エキサイティングな一日になる。
(2018年6月9日、シンガポールに向かう途中 ツイッター)

2018年6月12日 午前10時(日本時間)、史上初の米朝首脳会談

金正恩 足をひっぱる過去もあったが、全てを乗り越えてここまで来た。
(2018年6月12日、通訳だけを交えた会談で)

トランプ 本当に素晴らしい気分だ。
(2018年6月12日、通訳だけを交えた会談で)

抜粋は以上です。

続きます。次回は感想等の予定です。

(過去記事)
激動アジア 北朝鮮の脅威 目次
(関連記事)
激動アジア 北朝鮮の脅威(4)金正恩
激動アジア 北朝鮮の脅威(12)正恩とトランプ


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 このブログは天皇を君主とする日本帝国の再興(政体を天皇制へ戻す)を提案しています。
 現体制の日本に未来がなく、新「日本帝国」で真の民主主義国家として生まれ変わり、ミロク社会を実現させる。
 そして、西洋文明で破壊された地球を救う為に立ち上り、全世界から武器を撲滅して戦争をなくし、万民が平等のミロク地球社会を築く努力をすべきである。

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Author:toroco
愛知県在住、昭和15年生れ、本名:野村宏、愛知工業高校機械科卒、某エネルギー企業入社、万年平社員で定年退職、好きな分野は文明論、世界統治組織に興味を抱き陰謀論にトライ、【制作・研究等での主な参考書籍】馬野周二氏著書、太田龍氏著書、田村珠芳氏著書、ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表(アンドリュー・ヒッチコック著)、増田悦佐氏著書、竹内文書関係、エイリアンインタビュー(マチルダ・オードネル・マックエルロイによるインタビューと手記)。Twitter「明日に向かって」

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