日本の覚醒(1)天皇の存在(終戦詔書)

終戦の日今日は終戦記念日の話題です。夏も終り近くであり同記念日(8月15日)はとっくに過ぎてしまったが(このブログは何時も遅い、笑い)、終戦の直前、大東亜戦争の終結間際は大変危険な時期で一歩間違うと日本滅亡もあり得た開闢以来最大の危機であったのだ。(右写真は終戦後

終戦の危機を乗り越え得て日本国が現在も存続できているのは天皇陛下の存在が絶大であり、他に死力を尽くした国民と幾つかの幸運が味方したためである。

連合国側はポツダム宣言で無条件降伏を迫っていて、一方我が軍部と国民は本土決戦による1億玉砕で進んでいるので、結局、同宣言を受諾し戦争を終結させられるのは陛下のみであった。もしここで終戦できなかったら本土決戦へ突入し犠牲者数千万人で恐らく日本は滅亡していたかも知れないのだ。

山岡荘八著「小説太平洋戦争6帝国の終焉」(1983年)(新刊は講談社文庫2015年)に以下の様にあります。

祖国の危機!8月十日未明の聖断
 他に方法があったら、このような非常手段はとらなかったに違いない。(中略)ここで四百八十万の軍隊と、すでに本土決戦を避け得ない運命と受け取りつつある国民に「降伏ーーーー」を納得させる力は、陛下をおいて、誰も持っていないのだ。
 したがって御前会議で「聖断ーーーー」を仰ぐだけでは済まず、直接陛下に全国民に呼びかけて納得させて頂くより他に、如何なる方法もなかったーーーーというのが特異な国家日本の、まことに特異なほんとうの事情であったのだーーーー

かくて、聖断は下ったが戦後の国体護持に疑問を抱き降伏に反対する強硬な少壮将校達は戒厳令を敷き皇居や放送局を占拠するクーデターを画策し8月13日益々先鋭化、翌14日深夜、近衛第一師団長を射殺し行動を起こす(一方同深夜に陛下の玉音放送の録音は終えていた)。

しかしクーデターは阻止され、15日正午から始まった陛下の玉音放送はつつがなく終り(首謀者達は同放送の直前に自決)、これから戦後が徐々に始まるのである。

玉音放送(終戦詔書)

下記の動画は玉音放送です。
昭和天皇の玉音放送
下記の動画は同現代語訳です。
【KSM】昭和天皇の玉音放送の本当の意味知ってますか?現代語訳で聞いてみよう


以下は玉音放送(終戦詔書)の現代語訳です。
玉音放送(現代語訳)

世界の情勢と日本の現状を深く考えた結果、緊急の方法でこの事態を収拾したい。忠実なあなた方臣民に告ぐ。

私は、「共同宣言を受け入れる旨をアメリカ、イギリス、中国、ソビエトの4カ国に伝えよ」と政府に指示した。

日本臣民が平穏無事に暮らし、全世界が栄え、その喜びを共有することは歴代天皇が遺した教えで、私も常に心に持ち続けてきた。アメリカとイギリスに宣戦布告した理由も、日本の自立と東アジアの安定を願うからであり、他国の主権や領土を侵すようなことは、もともと私の思うところではない。

だが戦争は4年も続き、陸海将兵の勇敢な戦いぶりも、多くの官僚の努力も、一億臣民の奉公も、それぞれが最善を尽くしたが戦況はよくならず、世界情勢もまた日本に有利ではない。その上、敵は新たに、残虐な爆弾を使用して多くの罪のない人を殺し、被害の及ぶ範囲を測ることもできない。このまま戦争を続ければ、日本民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明も破壊してしまうだろう。

そんなことになってしまえば、どうやって私は多くの臣民を守り、歴代天皇の霊に謝罪すればよいのか。これが、私が政府に共同宣言に応じるように命じた理由だ。

私は、東アジアの解放のために日本に協力した友好国に対して、遺憾の意を表せざるを得ない。戦地で命を失った者、職場で命を失った者、思いがけず命を落とした者、またその遺族のことを考えると、身も心も引き裂かれる思いだ。戦争で傷を負い、被害にあって家や仕事を失った者の生活についても、とても心配だ。

これから日本はとてつもない苦難を受けるだろう。臣民のみんなが思うところも私はよくわかっている。けれども私は、時の運にも導かれ、耐えられないことにも耐え、我慢できないことにも我慢し、今後の未来のために平和への道を開いていきたい。

私はここに国体を守ることができ、忠実な臣民の真心を信じ、常に臣民とともにある。感情の赴くままに問題を起こしたり、仲間同士で排斥したり、時局を混乱させたりして、道を外し、世界からの信用を失うことは、私が最も戒めたいことだ。

国がひとつとなって家族のように団結し、日本の不滅を信じ、責任は重く、道は遠いことを心に留め、総力を将来の建設のために傾け、道義を大切にし、固くその考えを守り、国体の本質を奮い立たせ、世界の流れから遅れないようにしなさい。

あなた方臣民は、これらが私の意志だと思い、実現してほしい。

「日本臣民が平穏無事に暮らし、全世界が栄え、その喜びを共有することは歴代天皇が遺した教えで、私も常に心に持ち続けてきた。アメリカとイギリスに宣戦布告した理由も、日本の自立と東アジアの安定を願うからであり、他国の主権や領土を侵すようなことは、もともと私の思うところではない。」とありますが、まことに正しく素晴らしいと思います。

さらに「国がひとつとなって家族のように団結し、日本の不滅を信じ、責任は重く、道は遠いことを心に留め、総力を将来の建設のために傾け、道義を大切にし、固くその考えを守り、国体の本質を奮い立たせ、世界の流れから遅れないようにしなさい。」と呼びかけられたことが国民をどれだけ力付けたことか、今苦難にある我が国ですが、我々はもう一度じっくりとこの終戦詔書を読み直さねばならない。

続きます。次回で陛下の威力、国民の努力、そして幸運について触れる予定です。

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奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。