激動の極東アジア 北朝鮮の脅威(4)

この稿の執筆中に青山繁晴氏による驚きの「米朝首脳会談が行われるのか?」と言う下記動画がアップされていた。今、30万人以上を動員する米韓軍事演習中であり、これに北朝鮮が反発したのが今まで述べた弾道ミサイル発射であった。だから米朝は一触即発であり、もし米軍の北侵攻ともなれば数百万人以上の犠牲者が予想されるので、平和的な米朝首脳会談は望ましい。

【青山繁晴】米朝首脳会談が行われるのか?北と●争になったら 北国民全員敵に!


トランプ VS 金正恩は好取組

トランプも豊かな経験と実践力を持つ優秀な政治家だが、対する正恩も勝るとも劣らない力を有すると考える。正恩はもしかしたら本物の英雄になる可能性がある。これは、この稿を書くためネットで正恩について調べてみた私の率直な感想であり、外れる可能性もある。そして、驚かれるかも知れないが、正恩は以外にもトランプに似ている点があるのだ。これは下記の5章で触れます。

以上は前振りで以下が本論です。


今日は北朝鮮の脅威の続きで、北朝鮮の若き独裁者金正恩に迫ります。


5.若き独裁者金正恩

正恩を残虐な独裁者で単なる馬鹿であると考える人が多い。若いから未熟であると軽視すると間違えるかも知れない。歴史を遡れば、織田信長や初代ロスチャイルド等の若き英雄や天才達が出現し、後者などは現代へも強烈な影響を与えている。

織田信長(1534~1582)は26歳で桶狭間において今川義元を破り後天下を取る。
初代ロスチャイルド(マイアー・アムシェル・ロートシルト 1744~1812)は26歳の時に金融世界帝国の建国を目指し、秘密結社イルミナティを若干22歳の早熟の天才アダム・ヴィイスハウプト(1748~1830)に結成させた。これが発展し世界征服してしまったのが現在の影の世界政府イルミナティである(過去記事参照)。


(1)金正恩の経歴

横田めぐみさん1984年、第2代最高指導者金正日総書記の三男として生まれ、母は元在日朝鮮人高英姫(正恩の母親が拉致被害者の横田めぐみさん説が存在する。右の写真は横田めぐみさん)。
1996年、12歳でスイス留学、ベルンの公立小学校に編入、さらに14歳で同中学校へ編入、16歳の時帰国、その後、金日成総合大学で情報工学を学び、合わせ金日成軍事総合大学で訓練を受けた。
2009年、金正日総書記の後継者に金正恩が指名されたと報道される。
2011年、12月金正日死去により27歳で第3代最高指導者となる。
正恩の先軍政治と軍事技術の進歩:正恩は晩年比較的穏健だった父正日とは異なり、強烈な個性の持主であり、彼独特の先軍政治をより過激に推進していて、路線に合わない部下たちを多数粛清処刑、核および弾道ミサイル等の軍事技術を強烈に進め周辺諸国を脅かす程に進歩した。
正恩の経済改革:また正日時代に行き詰まった経済を改善するため、一部資本主義の導入も進めているが、軍事費の圧迫のためか成功とは言えない。
正恩は演説が得意:さらに彼は正日のように貴族的な性格ではなく部下の将軍たちと抱き合って喜びを表現する。そして正恩は正日と反対に演説は得意で、その年頭演説を見ると、工業、農業、漁業等の国内産業について良く把握しており、進歩させようとしている。
北朝鮮は世界有数のテロ国家:北朝鮮は米国に次ぐ世界有数のテロ国家であるが、国際テロは全て初代金日成時代に行なわれ(正日が次期指導者として頭角を表してからも継続して日本人拉致が行なわれた可能性がある)、以外にも金正日が最高指導者就任以来国際テロは行っていない。しかし最近、マレーシアで金正男暗殺事件が起き、下手人は北朝鮮だと言われているが、本当かどうか不明である。


(2)残虐な独裁者

金正恩が最高指導者に就任以来、彼の意に添わない軍や党の幹部達を大量に処刑を続け、15年迄に100人以上が処刑された。即ち12年17人、13年10人、14年41人、15年32人以上であり、現在も続いており、大量の側近の処刑により金王朝の崩壊が懸念されるほどだ。

衝撃だったのは、彼が最高指導者就任2年後に義理の叔父でナンバー2の張成沢元国防副委員長(67)処刑である。これは直系親族も含め全員処刑された。さらに15年5月にも玄永哲国防相(66)が政治批判で処刑されている。

彼が大量処刑を繰り返す原因は、金王朝の存続と独立、そして発展のためだ。特にナンバー2の張成沢の処刑は中国の影響を排除してその属国化阻止が目的であろう。さらに世代交代を急ぎ正恩子飼いを要職に就け、軍と党をさらに動かしやすくしたいなどがあると言われている。

崩壊か発展か、独自路線を行く正恩が注目される。

上述は下記動画を参照した。

速報北朝鮮ニュース 金正恩氏に処刑された歴代軍幹部


北朝鮮 張成沢氏連行の写真公開



(3)正恩で急速に発展した軍事技術

北朝鮮の軍事技術が発展した原因に援助する国や組織の存在があるが、正恩の强烈な個性と向上心に依存しているとも考えられる。下図を参照されたい。

北朝鮮のミサイル発射と核実験の主な動き
北朝鮮のミサイル発射と核実験の主な動き

元々北朝鮮の弾道ミサイルと核開発は古い歴史を持つ。ミサイル開発開始は相当早く、日本の衛星初成功(1970年)10年後の1980年なのだ。実験用原子炉稼働も1986年と早い。

正恩が関与を始めたのが21才の時の2005年核保有宣言と一回目核実験、22才の時の2006年「スカッド」「ノドン」計7発の発射あたりと見る。次いで2007年2度目の核実験をしている。その後開発は加速度的に進み大国を脅迫するほどに成長した。北朝鮮の核開発の特徴は最大10キロトン以下の小型核でミサイル搭載を意識している。

今日は以上ですが最後に正恩らしい写真を掲載する。

潜水艦発射弾道ミサイルの実験成功を喜ぶ金正恩党委員長
潜水艦発射弾道ミサイルの実験成功を喜ぶ金正恩党委員長


続きます。


過去記事
激動の極東アジア 北朝鮮の脅威(1)
激動の極東アジア 北朝鮮の脅威(2)
激動の極東アジア 北朝鮮の脅威(3)



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