西洋文明の終わり

本当に西洋文明が終わりアジアの時代が来るのだろうか。アジアへ来れば文句なくそれは日本文明なんだが。Googleにより「西洋文明の終わり」で検索していたら、キヴィタス日記さんの秀逸なブログを見つけたので下記に示す。


西洋への憧れが失せた日本人は、未踏の未来を模索し始めている(2010/7/23)

http://kivitasu.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-ee5a.html


日本の若者の内こもり、競争回避が話題になり、草食性男子という言葉が流行語にもなっている。もう日本は、繁栄期を過ぎたのであろうか。


ハーバード大学の今年の日本人入学生は、たった一人だという言葉を聞いた時には驚きを感じるとともに不可解な素朴な疑問が湧いた。ビジネススクールにおいても同じ状況であるという。一流校の博士課程には日本人はほとんど見あたらず、日本人研究者の論文も世界の一流専門誌に掲載されることは稀であるという。現在どれだけの日本人が西洋に留学しているのであろうか。海外への語学留学も激変してマネジメントしている会社が倒産している。海外旅行への関心も薄くなったという。


第二次世界大戦後、日本の若者が一つの船で200人のフルブライト奨学金の留学生が米国に旅立ったのがうそのようにすっかり人気がなくなってしまった。


しかし、日本人がやる気をなくし、地球上の人類歴史の表舞台から消えていくと考えるのは悲観的すぎるのではないか。スポーツや芸術の分野では、多くの若者が世界に挑戦して優秀な成績を収めている。20歳前後の若者が多数世界で活躍しているのを見ると、日本の時代は終わったとはいいがたい。何か深い理由があるのだ。


そう、西洋文明への憧憬がなくなったのだ。産業革命以降西洋がリードしてきた資本主義と自己利益の拡大を目指した競争原理、そしてダーウィン流の適者生存という思想に首をかしげるようになったことに尽きると思われる。適者生存の原理で勝者となった最適者は、今有限な地球環境の危機の中で立ちすくんでいるではないか。もはや有効とは言いがたいと感じ始めたのだ。資本主義の危機という言葉の中には、西洋文明の危機というニュアンスが込められている。最たるものは、マネーゲームに終始した世界金融危機の発生である。10年ほど前、FRBの前議長アラン・グリーンスパン氏は、「銀行の正直な会計はわれわれが知っているような西洋文明を終焉させるだろう。(金融ジャーナリスト マーティン・メイヤー談)」と恐ろしい警告を発したという。米国の銀行は、複数の会計を使い分けていて実態は闇に包まれていた。この状態の中で、1999年新しい銀行法(グラム・リーチ・ブライリー法)が施行されて、戦前の大恐慌後に銀行業務と証券業務の分離を定めた銀行法「グラス・スティーガル法」が廃止されたのだ。規制は撤廃されてレバレッジを利かしたデリバテッブ(金融派生商品)がマネーゲームを引き起こした。2008年の世界金融危機は、起こるべくして起きた時代の終わりを告げる事件だったといえよう。


そして、今日本人は民族の原点に戻ろうとしている。西洋化150年の歴史を総括して、行くべき民族の未来を定めようとしている。かつてタゴールが日本に来日した折、「この優秀な民族もしばらくの間は西洋の商業主義を受け入れざるを得ないだろう」と語ったが、その期間は終わりを告げ、新たな船出の模索を始めているようだ。資本主義でも共産主義でもない第三の道、私のことばでいえば、「家族主義経済」、「贈与主義経済」あるいは「共感による共存共生主義」とでも呼ぶべき方向である。これまで何回かブログで書いてきたことでもある。


海外旅行の人気が薄れている中で、現地の社会団体と共に社会協力活動を行ったり現地の人と交流して肌で発展途上国を理解しようとするツアーは人気が高いという。若者のボランティア活動に対する関心の高さ、プロボノと呼ばれる専門知識を生かした社会貢献(ボランティア)活動の高まりは、今後の時代を示唆している。最近の流行語には脱力系アニメとか、上から目線とか、空気が読めないといった微妙な間合い・雰囲気を風刺したものが多い。外国人にはわかりにくいきわめて日本的な世界がブームである。


このような現象の背後に日本人が模索している未来があるようだ。日本人が今まで培ってきた心情・文化をいかに現代に生かすか、一人一人の感性と行動が時代を動かす鍵になるのではないか。ただ現状は、その方向が定まらないために一人一人の感性だけが浮遊しているようだ。


今世界は、サバイバル競争の真っ只中にある。人類の平和共存という旗印を掲げてはいるが、実態は弱肉強食の世界が展開され、あちこちに猛獣がうろついている。恐竜時代を生き延びた哺乳類のように、賢く立ち回らないとつぶされてしまうだろう。自信をもって注意深く自らの魂が模索する道を進む必要がある。もちろん優秀な外国人は迎え入れるべきであるし、世界最先端の成果は貪欲に学んで吸収する必要がある。学力低下、モラル低下、無気力は論外である。のんきに時を過ごしている場合ではない。日本民族が歴史をかけて準備してきた調和の精神、和の精神を発揮しない限り明るい未来は訪れないだろう。

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Author:toroco
奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。