私のメモ帳(4) 日本には「眼に見えないストック」がある

今日も「るいネット」からで、「日本の目に見えないストック」です。この記事の元記事はブログ「内田樹の研究室」さんです。そしてタイトルと前文が投稿者の匿名希望氏です。


日本の目に見えない「ストック」(14/06/01)

 

最近、先の見えない不安が増しているということを良く耳にしますが、それは社会的に豊かになった日本の「今」を基準として見ているからだけなのかも知れません。


日本には他国には無い、豊かな自然や多様で豊かな文化という「ストック」があり、自然災害や経済的ショックに耐えられる強い基盤があります。


政府やマスコミ・学者らが、盛んに不安を煽っているようですが、世界を眺めた上で日本の現状を見てみれば、「国が破れても山河が残っている限りは大丈夫です。なんとかなります。」という内田さんの言葉にも頷けるものがあります。


内田樹の研究室GQの人生相談6月号 リンク より


Q 抽象的な質問なんですけど、漠然たる不安を感じています。これを打ち払うにはどうすればよいでしょうか。


「漠然たる不安」というのは、未来が見通せないということなんでしょうね、きっと。でも、未来はいつだって不透明ですよ。僕の知る限り、僕の生まれた1950年からあと63年間、先行きがクリアーに見通せたことなんか、一度もないですよ。


50年代の終わりは、いつ核戦争が起きて世界が滅びるかわからなかったし、60年代は世界中で革命闘争が展開していて、体制は全部崩れそうだったし、80年代はやけくそな蕩尽に浮かれていたし・・・、そしてそのつど「思いがけないこと」が起きて、時代ががらりと方向転換したのでした。


確かに原発事故処理も震災からの復興も遅れているし、首都圏直下型地震や南海トラフ地震がいつ来るかわからないし、解釈改憲で戦争に巻き込まれるリスクも高まっているし、国の赤字は積もる一方だし……。いろいろ不安のたねはあります。でも、この程度の国なら他にいくらもありますよ。だから、そんなに心配しなくても大丈夫です。


心配しているような「思いがけないこと」が来ないと言っているんじゃありません。それはやっぱり来るんです。そして、システムががたがたになる。これは避けようがない。でも、日本は他の国とくらべると「負けしろ」の厚さがだいぶ違いますから。地震が来ようが、国債が暴落しようが、年金制度が崩壊しようが、そのときはそのとき、国が破れても山河が残っている限りは大丈夫です。なんとかなります。


「負けしろ」が日本にはあります。


それは豊かな自然です。国土の68%が森林なんです。これほどの森林率の国は先進国にはノルウェー以外にありません。多様な植生があり、さまざまな動物が繁殖し、きれいな水があふれるように流れ、強い風がよどんだ大気を吹き払う。日本のこの自然環境には値札がつけられません。


経済の話をするとき、エコノミストはみんな「フロー」の話しかしません。でも、日本には「眼に見えないストック」があります。目の前にあるのでありがたみがわからないのですけれど、改めてそれを金を出して買おうとしたら1000兆円出しても買えないような資産です。それはまず自然資源です。飲料水がいくらでも湧き出ている。水のほとんどをマレーシアから輸入しているシンガポールから見たら羨ましくなるほどの資産です。
でも、日本人は自分たちがそんな豊かな資産を享受していることを知りません。


第二が銃による犯罪がほとんどないこと。アメリカは銃で年間3万人が死んでいます。一昨年、日本では銃による死者は年間4人でした。殺人発生件数もほぼ世界最低です。このレベルの治安を仮にアメリカやメキシコやブラジルで実現しようとしたら国が破産するほどの天文学的なコストを要するでしょう。


それだけの資産がとりあえずここにある。


その他に温泉もあるし、神社仏閣もあるし、伝統芸能もあるし、ご飯は美味しいし、接客サービスは世界一だし・・・、国民的な「ストック」はさまざまにあるわけです。


でも、経済成長論者の方たちはこのストックをゼロ査定しておいて、フローがないカネがないと騒いでいる。日本がほんとうは豊かな国であること、みんなでフェアにわかち合えば、ずいぶん愉快に暮らせることをひた隠しにしている。そして、経済成長しなかったらもすぐに国が滅びるというような煽りをしている。


だから、原発は再稼働するしかない、消費増税もするしかない、賃金も下げるしかない・・・と勝手なことを言っています。でも、彼らは日本には豊かな山河と文化的蓄積があることを故意に言い落とします。それをたいせつに使っていれば、別にシンガポールのような自転車操業をする必要なんかないということは決して言わない。水も食べ物もエネルギーもすべて金を出して買わないと生きてゆけない国と比べて「経済成長への熱意が足りない」と言うのははなから無理なんです。


麻雀で点棒が5万点ある人と、箱シタの人では打ち方が違うじゃないですか。箱シタは「後がない」から、ハイリスク・ハイリターンな打ち方をするしかない。点棒がざくざくある人はリスクは冒さないで、高い手も安手も自由自在に打ち回せる。「金持ち喧嘩せず」です。でも、だいたい金持ちが勝つんです。経済成長論者は「それがイヤだ」と言っているんです。もっとひりひりするようなバクチを打ちたい、と。そのためには「点棒」を一度全部失った方がいいと(無意識に)思っている。


だからこそ彼らは原発を稼働したがるんです。うまくすればもう一度事故が起きて、国が破れたとき「帰るべき山河」さえ失われるから。だからこそ移民を入れたがるんです。うまくすれば国内の治安が悪化して、暴力的な排外主義運動や民族対立が起きるから。だからこそカジノを作りたがる。うまくすれば勤勉な労働者たちが一攫千金を夢見て、眼を血走らせてバクチにのめりこみ家産を失ってホームレスになるから。


ほんとうにそうなることを経済成長論者は願っているんです。そうなれば日本の「負けしろ」はなくなり、彼らが夢見る「シンガポールみたいな国」になる他なくなりますから。


ですから、どうせ 「不安」を抱くとしたら、日本が向っているこのような未来について不安を抱く方がいいと思いますよ。


(ブログ主のコメント)

「日本は豊かな国で、みんなでわかち合えば、愉快に暮らせる」と言っていますが本当ですね。貧しくなってきているのは金融ユダヤによって毎年国家予算規模の金を収奪されているからであり、もしこれを国内で回せば超リッチな暮らしができる。仮にユダヤに100兆円/年を取られているとすると日本人1億2千万人で割ると国民一人当たり83万円となって、一家4人家族では333万円/年であり、こりゃ~貧しくもならあね。


彼等は許さないでしょうが鎖国をすべきです。そうすれば今の日本は技術があるので怖いものなしで、輸入する原油や食料がなくなったって代替品を簡単に生み出せる。アメリカに原油を止められ第二次大戦に参戦せざるを得なかった昔の日本と違います。逆に日本がなければ困るのは世界の国々で、たとえば衛星打ち上げロケットも日本の部品なしでは動きません。


「豊かな自然もある」と言っていますが、それだけではなく目に見えるストックもあります。古代から営々と積み上げた豊かな水田や灌漑設備があり、また明治から100年間作り続けた鉄道網は首都圏や関西では車は不要と言われるほど発達していてこんな国は何処にもない。


それから日本語です。漢字かな混じり文は超優秀であり、これを生み出したご先祖様に感謝です。以前は漢字を書いたり覚えたり大変でしたが、ワープロの発達で不便が解消され、書くに簡単で漢字が混じっているので速読や大意把握が容易な優れた言語となった。便利さばかりではなく日本語は古代から営々と日本民族が作り上げた表現豊かでかつ論理性も備えた優れものであり、かなを交えるので庶民性もある万人向け言語であり、これからのインターネット時代に相応しいものである。


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本日のボーカロイド
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旅の夜風 霧島昇さん ミス・コロムビアさん




今日もボーカロイドはお休みして戦前の歌謡曲で「旅の夜風」です。太平洋戦争が始まる3年前の1938年に制作された映画「愛染かつら」の主題歌で、これは医師と看護婦の恋愛ドラマです。作詞:西條八十、作曲:万城目正、唄:霧島昇 ミス コロムビヤです。戦後リバイバル上映もされました。私はこれが戦前の曲とは知りませんでした。
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奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。