我々は世界史大転換の真只中にいる 2(馬野文明論の威力)

世界には先進国と後進国があり前者はアメリカ、日本、西欧のみ、後者はその他の諸国であるのは何故だろう。


そして欧米の先進諸国から遠く離れた日本のみが先進国に加わるのは何故だろう。


各種工業技術の発祥国は欧米と日本のみであるのは何故だろう。


各種文化の発信国も第二次大戦前および戦後初期は西欧、戦後はアメリカ、日本のみであるのは何故だろう。これらの国の文化発信例を挙げて見ると、たとえばスポーツ等競技ではイギリスのサッカー、ラクビー、日本の柔道、剣道、囲碁、アメリカの野球、など。音楽では西欧、アメリカだ。絵画では西欧の油絵、日本の浮世絵である。また、近年、世界を席巻している日本のアニメもそうだし、最近の初音ミクは技術を伴った日本文化の発信と見ることが出来る。


これ等の疑問に答えてくれるのは古今東西において馬野周二氏の文明論(以後、馬野文明論と言う)以外にありえない。だから同文明論を理解すれば解答はたちどころに得られる。このため馬野文明論の要旨を同氏著「世界最終戦争論」(1988年)から以下に示す。これは表「世界文明の分類」とその説明である。


馬野文明論の要旨

世界文明の分類
名 称地 域時 期状 況性 格
第0文明ムー・アトランティス?太 古消滅霊性的?
第Ⅰ文明インダス
チグリス・ユーフラテス
ナイル

B.C.3000~
B.C.350
衰亡古代的、神秘的
呪術的、絶対王権
天文学、文学
巨石建造物
アステカ、インカ~A.D.1600
第Ⅱ文明西ギリシャ・ローマB.C.1500~
A.D.500~1800
衰退軍事的、政治的
王朝交替、共和制
論理、土木
インド
シナ
第Ⅲ文明日本A.D.500~活動中政治的、商業的、工業、君主制、共和制、科学、医学
西ヨーロッパ
第Ⅳ文明ソ連、南北アメリカ、オーストラリアA.D.1700~若死?偽文明?


世界文明の分類(上表の説明)

太古以来の文明を時間的地域的に追ってみると、そこに一つの構造が浮かび上がる。すなわち

a)太古に文明はおそらく一カ所から現れた。その場所は必ずしも地上である必要はない。この始源文明は精神性のもの、敢えて言えば霊性を帯びていたかも知れない。これを第0文明とする。

b)われわれが今日考古学的に、系統的に跡づけうる、まとまりのある文明はナイル、チグリス・ユーフラテス、インダスの三大河の流域に発生したもので、これらの間には明らかに交流があった。これはすでに遠く衰亡してしまっている。これを第Ⅰ文明とする。

c)中南米のアステカ、インカの文明も、絶対年代は異なるようであるが、bの文明と同様の性格を持っており、等しく第Ⅰ文明と命名する。これらの文明は第0文明を継承していると思われる。

d)この第Ⅰ文明が周辺に拡散して現われたのがギリシャ・ローマ、インド、シナ文明であろう。これは衰残の状況にある。これを第Ⅱ文明とする。

e)第Ⅱ文明がさらに拡散して発生したのが第Ⅲ文明であって、今日の我々はこの文明の中で生活している。

f)ロシア・ソ連とアメリカは、一見第Ⅲ文明的な外観を呈してはいるが、国家と社会の成立の様相が異なり、別種の国である。これを第Ⅳ文明とする。


「馬野文明論の要旨」は以上です。


最初の設問、先進国と後進国の話に戻すと、その答えは、先進国とは工業文明発祥の西欧(第Ⅲ文明)と、この西欧文明を大平原に移植したアメリカ(第Ⅳ文明)と、そして西洋文明を受け入れた日本(第Ⅲ文明)のみである。その他の第三世界の国々は古い文明(第Ⅰ文明、第Ⅱ文明)に属し、歴史の自重が大きく、西洋文明の受け入れ能力が皆無であり後進国の地位に甘んじている。逆に日本は歴史の自重が丁度程よく先進文明を軽々と受け入れることができる。


二番目の設問の答え、西欧(第Ⅱ文明ギリシャ・ローマの辺境)と日本(第Ⅱ文明中国の辺境)は遠く離れていても同層で同種の第Ⅲ文明に属するから、日本が先進国入りするのは当然で、まあ、日本は元々力があったと言うことだ。そして日本と西欧はとても良く似ている。たとえば両者には封建時代があって西欧では騎士が日本には武士がいて騎士道、武士道があり、彼らの格闘技が前者はフェンシング、後者が剣道としてスポーツ化している。その他にも日本と西欧の類似点は多々存在する。


三番目の設問「各種工業技術の発祥国」、および、四番目の設問「各種文化の発信国」は、回答が同じになるため両設問を纏め「技術や文化の発信国」に変更し答えると、現在活動中の文明(第Ⅲ文明、第Ⅳ文明)に属する国のみが技術や文化を世界に発信出来ると言うことだ。近代から現代の歴史を見ると西欧、アメリカ、日本の順で発信してきている。その時代々々の世界トップの国のみが発信可能と言える。ただし、馬野文明論では第Ⅳ文明に属するアメリカ(ソ連は滅亡した)は歴史が浅く滅亡も早いだろうとしている。


日本が明治維新で西洋文明に猛アタックし先進国になったが、このような国は他に世界中探しても皆無なのだが何故だろう。この難問も馬野文明論で簡単に解ける。すなわち、日本は西欧と同じ第Ⅲ文明に属する国だから明治維新は日本のみに可能であったのだ。その他の第三世界の国々は活動を停止した古い大文明圏に属しており、先進の西洋文明を受け入れる下地は皆無であるからだ。


馬野文明論はこのように歴史の分析に素晴らしい威力を発揮するが、それだけではなく将来予測にも活用できる優れ物である。実際、同氏はこの文明論をもとに第Ⅳ文明の国のソ連およびアメリカの滅亡を予言し、ソ連は予言どうり崩壊し、アメリカの滅亡も近いと思われる。


途中ですが「馬野文明論の威力」は次回に続きます。


本日は以上です。



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本日のボーカロイド

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【GUMI】さよならの灯【オリジナル曲】


今日はまた練達の作曲家、星野秋生氏の登場です。そうです以前7月15日に紹介した【神威がくぽ】バラ色サンセットと同じ作者です。作詞・作曲・編曲:星野秋生、「GUMI」のオリジナル曲で「さよならの灯」です。動画アップは2013年8月、残念なことにYouTubeの動画はありませんのでニコニコ動画からです。安心して聞ける良い曲で作者の才能を感じますね。そして中毒性がありず~とリピートしてしまう、だから、聞いていると何とも言えない素敵な気分が味わえる、名曲の誕生でしょうね。

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Author:toroco
奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。