馬野周二氏のアメリカ素描(2)アメリカ社会の衰退 1

日本人が見るアメリカ像は大幅に捏造されていると考えたほうがよい。300人委員会(ジョン・コールマン著)の翻訳で名高い太田龍氏は「ペリー艦隊以後、日本に与えられたアメリカ像は本物とは似ても似つかない、ユダヤによって意図的に偽造されたものである」と言っている。


これから述べる「馬野周二氏のアメリカ素描」は捏造されていない真実のアメリカです。


今日は馬野周二氏の名著「衰亡の法則」(1983年、PHP研究所)から第二章「社会衰亡の法則」の一節「アメリカ社会の衰退」で以下に示します。



アメリカ社会の衰退


アメリカはソ連とともに第Ⅳ文明の国であり、その由来がきわめて短い。アメリカ社会は西ヨーロッパの十八、十九世紀の文明を薄切りにして、大領域に急速に拡散させたものである。図ー2で分かるように、この国の人口は十七世紀から他のいかなる地域よりも遥かに短期間で増加して、今日の大人口を持つに至った。


各文明領域における人口の変遷しかもこの人口はすでに高度の文明に達しているヨーロッパからの移住者か、またはその子孫であるから、アメリカはヨーロッパ文明の竹馬に乗った恰好で急速に大文明を作り上げた。だがこのアメリカ文明は、外見はニューヨークの摩天楼のように壮大に見えはするが、その歴史の浅さから、むしろロシア・ソ連の方が、見かけは貧弱でも足腰は強いのかも知れぬ。

敗戦の心理的衝撃によって、アメリカを恐る恐る垣根越しにしか見られなくなった日本人は、アメリカ文明、したがってその社会の足の細さ、腰の弱さが分からない。下半身がチラと見えたとしても、優れたアメリカという敗戦の呪縛が解けていないために、その実体を正視しようとしないからである。日本人にとってのアメリカは、今もって一つのタブーなのだ。








アメリカ社会の下半身は細いどころか腐ってきている。たとえば附表のデータを見られたい。


アメリカと日本の麻薬もちろんこれらは清潔な日本とは比較にならないが、他のいかなる文明国に比較しても桁違いの深刻な社会汚染状況と言わなければならない。魯迅が憤った近代中国の汚染も顔負けではあるまいか。



























すでに述べたように、社会の劣化はそれを構成する個人の頽廃と並行する。個人の能力はその学力によって計られるとすれば、図ー4に示されるアチーブメントテストの成績の降下は、アメリカ社会の様相を示すものであろう。文盲率、その他のデータは、この国がすでに戦後から恒常的に社会の劣化が進んでいることを示している。


アメリカのアチーブメントテストの成績の変化大多数の日本人が今なお縋り付いているイメージ、健全で清潔で寛容なアメリカは、なるほど六〇年代の初めまではまだ部分的にではあってもたしかに残っていた。ところが七〇年代に入ってアメリカの降下は奔流のように急進した。このような実情を直視したがらない日本人には、今になってもアメリカは蘇るだとか、立ち上がるだとか思いこんでいる向きがいるようだ。





だがすでに繰り返して述べてきたように、万事は過ぎ去る波であって、一旦下降期に入ったが最後、短周期の上下微動は別にして、一路下向してゆく外はない。社会が崩壊すれば文明もまた亡ぶ。大国アメリカは今世紀末をもって生命を終えるであろう。


☆☆☆


途中ですが長いので次回に続きます。


今から30年以上も前にアメリカの滅亡を予言した馬野周二氏は本当に凄い、超人でしょうね。


本日は以上です。

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Author:toroco
奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。