ベンジャミン・フルフォード講演会(7):感想 その4 日本破綻論への反論3

ベンジャミン・フルフォード氏講演会の感想における「日本は経済破綻する」の3回目です。前回は日本国の金融資産について述べたので今回は日本国の国富から日本の健全性や日本が経済破綻しにくい国であることを述べる。勿論、三橋貴明著「経済と国家がわかる国民の教養」(扶桑社、2011年9月発行)(以後、「三橋貴明著の同書」と言う)を引用します。

「三橋貴明著の同書」の第4章の「○ 国富とは何か?」から要所の抜粋および要約です。

抜粋および要約開始>

太平洋戦争と敗戦で、日本は国富の4割を失ったと考えられる。これは本当に大変な事態で、よくもまあ、あの状況から日本は、世界屈指の経済大国にまで成長したものだと、改めて先人の努力に感謝してしまう。

国富の半分近くが失われたことを国民、少なくとも政治家が認識し、国民一丸となって努力を積み重ねたからこそ、その後の復興と高度成長があったのだろう。なぜなら、戦後の日本の政治家の施策は、基本的には「国富を増やす」ことに主眼が置かれていたからだ。

しかし、現在の政治家で、「国富」の正しい意味を理解している人が、果たしてどれだけいるだろうか。残念ながら数人しかいないのではないだろうか。

あらかじめ強調しておきたいのだが、国富すなわち「国の富」とは、現金や預金に代表される金融資産のことではない。なぜならば、金融資産とはバランスシートの反対側に同額の「金融負債」がなければ、存在し得ないためだ。結果、国家全体で捉えると、資産と負債が同額になり、相殺されてしまう(ゼロになる)。

1000万円の銀行預金は、確かに個人にとっては金融資産であるが、だが、お金を預かった銀行にとっては、1000万円の金融負債(借金)に該当する。そのため、国家全体で考えた場合、家計(読者)の金融資産と銀行の金融負債は同額となり、相殺される。

現金も同様である。個人が懸命に現金を貯め込んでも、国家全体の富は一円も増えない。何しろ、現金とは日本銀行の負債に当たる。個人の保有する現金と、日銀のバランスシートに負債計上された現金は必ず同額で、国家全体で見れば相殺されるからだ。

つまり国富とは、お金ではないのだ。

それでは、国富とは具体的に何を意味するのだろうか。前章でも触れたが、一国の生産資産、有形非生産資産、そして対外純資産の合計が国富になる(株式の時価総額を含めるケースもある)。

下図に「日本の国富の推移」1980年~2009年を示す。グラフは上から対外純資産、有形非生産資産、生産資産の順である。

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下図は2009年末時点の国富です。上図では記載されていない金融資産、金融負債を付け加えた。棒グラフの資産側(左)は上から金融資産5508.0兆円、有形非生産資産1208.8兆円、生産資産1237.4兆円である。負債側(右)は上から金融負債5241.8兆円、対外純資産266.2兆円、非金融純資産2446.2兆円で、国富2712兆円=対外純資産+非金融純資産であり、非金融純資産=有形非生産資産+生産資産です。

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だから国富2712兆円=対外純資産266.2兆円+有形非生産資産1208.8兆円+生産資産1237.4兆円です。

・対外純資産

対外純資産は対外資産(日本が外国に保有する資産)から対外負債(外国が日本に保有する資産)を差し引いたものである。実は国内の「金融資産ー金融負債」でも計算できる。日本は世界一の対外純資産国である。

対外純資産を増やすには経常収支が黒字になれば増加する。経常収支は貿易収支と貿易外収支(パテントやサービス)である。日本は永年にわたって黒字を続けている。

・有形非生産資産

有形非生産資産は日本の土地や地下資源および漁場などであり、増やすのは難しい。上図3-4の日本の国富の推移において1989年のバルブ崩壊以後一貫して下がり続けているのは地価が下落しているからだ。

・生産資産

日本には過剰供給能力の裏づけとなっている強大な生産資産がある。この国富は日本国民が汗水たらして働いた結果、蓄積されたのであり、我々国民の労働の成果である。またこれは同時に、国民の所得たるGDPの源になる(有形非生産資産からもGDPは生み出されるが)。

抜粋および要約の終了>

国富を株式会社に当て嵌めると一株純資産によく似ている。一株純資産とは株式会社の一株当たりの実質資産であり、別名、解散価値とも呼ばれ、会社が倒産し清算した場合の一株当たりの残存価値である。

国富にこの考えを適用すると、仮に日本国が解散した場合の国民一人当たりの残存価値は、日本国富2712兆円を国民1億2千万人で割ると、国民一人当たり2260万円となり、一家庭(一家4人)当たりを考えると約1億円弱の価値を有することになる。

このような強大な国富を持つ日本国が経済破綻するだろうか。この日本の国富を知り日本経済の巨大さを確認したら、前に金融資産の項で述べた工作員達が喚く日本政府の対外資産劣化などは卑小なものに見えてくる。

だから、日本国は非常に経済破綻しにくい強力な経済国家であって、もし日本国が経済破綻する場合を考えると、ずっと遠い将来、日本から生産資産が失われ、土地の値段はさらに下落し、蓄えた対外資産も生活に困り売り払い、外国から借金を繰り返し生活し、さらに借金して色々商売に手を出すが全て失敗し借金のみが増大、いよいよ首が回らなくなって目出度く経済破綻と相成るのではないか。

前に掲げた経済破綻を経験した国のアルゼンチン、ロシア、アイスランド、破綻が噂されるギリシャ、ポルトガル、アイルランド、イタリア、スペイン等は実際にそうなっていると考える。そして問題の金融ユダヤ帝国も同様である。

そこで、諸外国の対外債務を見てみると下図である。下図はブログ「Garbagenewa.com」様から頂きました。

世界の対外債務額上位20国をグラフ化してみる(2010年2月16日更新版)

http://www.garbagenews.net/archives/1269735.html

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対外債務GDP比で見ると日本は52%でずっと下位であり、上位に破綻経験国や破綻疑惑国が見られる。主にヨーロッパの国々が並んでトンでもない借金をしているのが分かるが、これを見ると改めて西洋文明の終焉が近いのを感ずる。アメリカが20位の96%と以外に少ないのは基軸通貨国であるためだと考える。

総額で見ると日本は9位の2.13兆ドルであるが経済規模が大きいから妥当なところでしょう。断然トップはアメリカの13.67兆ドルである。イギリスは2位の9.26兆ドルだが経済規模から考えると大丈夫だろうか?。そしてドイツ、フランスと続き、そして経済規模が日本の県クラスの国がならんでいるが、彼らはも本当に大丈夫だろうか?。

こうして見てくると経済評論家の三橋貴明氏が述べた「日本の経済破綻は月が地球に落ちてくる確率より低い」が正に名言に思える。

今日は以上で次回に続きます。次回はこの連載の最終回です。

過去記事一覧

ベンジャミン・フルフォード講演会(1):アメリカデフォルト危機

ベンジャミン・フルフォード講演会(2):今年総まとめ&激動2012年の展開 その1

ベンジャミン・フルフォード講演会(3):今年総まとめ&激動2012年の展開 その2

ベンジャミン・フルフォード講演会(4):感想 その1 ベンジャミン氏怒りのコメント

ベンジャミン・フルフォード講演会(5):感想 その2 日本破綻論への反論1

ベンジャミン・フルフォード講演会(6):感想 その3 日本破綻論への反論2

本日のボーカロイド

【初音ミク】かくれんぼ【オリジナル/しましまP】

「初音ミク」のオリジナル曲で「かくれんぼ」です。曲も素敵で、そして絵も良くて何回でも再生したくなります。アップは2012年1月、イラストはニコニ・コモンズから、作詞:ルイ氏、作曲およびプロデューサー:しましまP氏です。作曲者からのコメント:随所に秋のモチーフがちりばめられたノスタルジックな詩に惹かれて作った自作曲を、歌い方おぼえたてのミクが歌ってくれました。手探りながら、楽しく録音できました。今後のトレーニングに乞うご期待です。間奏で鍵盤ハーモニカふいた。

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奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。