BRICs諸国は欧米のグレート・ホワイト・ホープ

ジャック・ジョンソングレート・ホワイト・ホープと言う言葉をご存じでしょうか。アメリカで初の黒人ボクシング世界チャンピオンが誕生し無敵だったから、白人達は悔しい思いをしていて何時か強力な白人ボクサーが現れ、憎たらしい黒人をコテンパンに叩きのめして欲しいと期待した。その期待の星がグレート・ホワイト・ホープである。


この黒人ボクサーはジャック・ジョンソンと言い、1908年に黒人として初の世界ヘビー級チャンピオンになった人物で1969年に「グレート・ホワイト・ホープ」と言う小説になり映画化もされた。彼が活躍した当時は白人と黒人が同じボクシングリングでグラブをまじえることが解禁になった直後で黒人蔑視も強かった。彼は白人をコテンパンにぶちのめし、あろう事か白人の恋人まで作ってしまい白人男性から憎悪された。



今日は増田悦佐著「格差社会はウソである」(PHP 2009年3月)の中から「BRICs諸国はグレート・ホワイト・ホープ」を取り上げます。以下はその要約です。


日本は欧米にとっての黒人チャンピオン


日本はここ30~40年間に渉って欧米にとっての黒人チャンピオンであり続けた。だから欧米エリート達は何時かグレート・ホワイト・ホープが現れ憎たらしいジャップを懲らしめてくれと願っており、それがBRICs諸国あり、さらにその初代グレート・ホワイト・ホープが韓国であると言うお話しです。


これからも未来永劫にわたって、欧米の、特にヨーロッパのメディアは日本のことを正当に評価はしないだろうということを指摘しておこう。だから、国際的な評判にもとづいて、日本の位置を考えようとすると、常に必要以上に暗い自己評価、そして自己憐憫への道へと落ち込んでしまうから、要注意だ。


それからBRICs諸国について中国政府というのは、1949年に中国本土を武力制圧して以来、一度もまともな選挙をしたこともない中国共産党の私兵が延々と維持してきた軍事政権だ。


それなら、独立後きちんと民主主義的な選挙で国政を担当する政党が交代してきたインドはどうか。送電された電力の三~四割が、盗電によって消えてしまう国だ。


ロシアはどうか。不都合な真実をばらす反対派を世界の果てまで追いかけまわし暗殺するスタンスには、ビザンチン帝国以来の豊かな権謀術数の伝統が感じられるし、ロシア共産党以来の官僚支配と成金的な拝金主義が満面開花している、三拍子そろったとんでもなくゴージャスな国だ。


一体なぜ、欧米では中国やインドやロシアがもてはやされて、日本は沈没すると言われつづけるのか? 簡単に言えば、彼等の主観的願望に尽きる。


彼等は中国、インド、ロシアに日本を打ち負かすグレート・ホワイト・ホープを期待している。だから欧米にとって日本は国際経済のジャック・ジョンソンなのである。


日本が欧米諸国に行った二つの犯罪的行為によって西洋の支配階級から恨まれている。


一つ目は、第二次世界大戦を戦った日本のせいでアジア諸国が独立してしまって西欧は植民地を失った。西欧の大衆は厳しい身分社会、階級社会に虐げられていても植民地に行けば優雅な支配階級と言う構造があり我慢していた。それを日本が破壊したため、大衆が不満を持ち階級社会を批判しかねないので支配階級が困る。


二つ目は日本の産業構造は、欧米エリート型経営の欠陥を証明してしまった。こちらの方が欧米エリートの無能を露わにしたので恨みが深いかも知れない。


世界の新造船建造量

上図は2008年7月23日日経夕刊に掲載された世界各国の新造船建造量です。これを見ると西洋諸国の造船は全滅、僅かにドイツ、デンマーク、イタリア、クロアチアが細々と残るのみ、前世紀の覇権国イギリスも現在の覇権国アメリカもゼロだ。殆ど全てアジア勢が占める。


欧米の造船業経営者達は「労賃が高い先進国の造船業が、労賃の安い発展途上国の造船業に負けるのは仕方がない」と言って、労働者の高賃金のせいにして造船業衰退を正当化してきた。


ところが西洋と同じように労賃が高い先進国の日本が今だに世界2位の造船量を誇っている。日本は高度な技術を要する特殊な船舶製造等によって造船業は健在である。


これは造船業だけではない。欧米の労働集約産業で企業をバタバタ潰してきた経営者達は日本の造船業等も潰れて貰わなければ困るのだ。そうしなければ、多くの企業を潰し、労働者とその家族を路頭に迷わせた理由は、先進国の労賃の高さと言う不可抗力ではなく、自分達エリートの無能さだと言うことがばれてしまうからだ。


こうして、欧米のメディアは、日本より労賃の低い国の経済成長が加速するたびに、今度こそ日本を叩きのめしてくれる「グレート・ホワイト・ホープ」がやってきたと小躍りして喜び日本経済の没落間違いなしとはやしたててきたのだ。


とにかく、欧米のメディアにも、歴然たる反日バイアスが掛かったいる。そして、日本のマスコミは当然のように反日バイアスを額面以上の深刻さで受け取り、悲観論の根拠とすので注意すべきである。


そして、日本はまだ、差別社会、偏見社会であって格差社会ではない。根拠のない差別、偏見であるうちに格差社会の芽を摘み取れば、一億人クラブの優等生日本はもっとすばらしい国になる。世界でただ一国すでに現代に突入している日本が解決しなければならない課題に、お手本はない。だが、このお手本のない課題を解決したあかつきには、前人未踏の豊かさで共感に満ちあふれた社会が待っている。



☆☆☆

本日のボーカロイド


【初音ミク】 サラリーマンのうた 2011 【オリジナル曲/彩音 ~xi-on~】


「初音ミク」のオリジナル曲で「サラリーマンのうた 2011」です。面白い 生活の歌です。アップは2011年11月、作詞作曲およびプロデューサーは彩音氏で、この曲は2008年に発表された人気曲をバージョンアップしたものでテンポが緩やかになって更に良くなりました。

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奴隷と戦争の野蛮で下らない西洋文明は終わりだ。新しい日本時代に向けて発言して行きたい。趣味は読書と盆踊り、愛知県在住、男性、Twitter(宙啐toroco)運営開始。